2011年8月15日月曜日

瞳孔異常

瞳孔の異常

白色瞳孔 leukocoria

  • 概念 瞳孔が黄白色に輝いて見える状態をいう。
  • 原因
    • (((網膜芽細胞腫 )))
    • 偽網膜芽細胞腫
      • 先天性白内障
      • (((未熟児網膜症 )))
      • 網膜剥離
      • ブドウ膜炎
  • 検査所見 超音波検査、(((頭部CT撮影)))、眼底検査などが有効である。


アーガイル・ロバートソン瞳孔 (((Argyll Robertson pupil )))

  • 概念 両側性反射性の虹彩括約筋の麻痺であり、対光反射は直接間接とも(((消失)))するが(((輻輳反射)))は正常で輻輳によりすみやかに(((縮瞳)))する。 視蓋前域から Edinger-Westphal核間の障害であり、中枢性神経梅毒に特徴的だが、脱髄疾患や松果体腫瘍でも見られる。
  • 病態生理 対光反射は視神経からの求心性信号が視蓋前野とEdinger-Westphal核を経由して動眼神経に伝えられる反射であるが、 一方で輻輳反射は Edinger-Westphal核からすぐに大脳皮質に入力される。 このため視蓋前野から Edinger-Westphal核間の障害では対光反射は障害されるが輻輳反射は正常となる。
  • 原因
    • 中枢性神経梅毒,脊髄癆
    • 脱髄疾患
    • 松果体部腫瘍
    • 糖尿病
  • 症状 対光反射は直接間接とも消失し、(((瞳孔不同)))を呈するが、輻輳反射は正常で輻輳によりすみやかに縮瞳する。


ホルネル症候群 Horner syndrome

  • 概念 C8からT2までの交感神経系の障害によって起こる症候群であり、患側の(((眼瞼下垂)))・(((縮瞳)))・(((眼球陥入)))を三徴候とする。
  • 原因
    • 中枢性 視床下部から胸髄の脊髄側角に至る1次ニューロンの障害である。
      • Wallenberg症候群 延髄網様体には交感神経遠心路が走行しており、瞳孔散大筋は交感神経線維によって支配されるためである。
      • 脊髄空洞症
    • 末梢性 脊髄から交感神経幹にいたる2次ニューロンの障害か、もしくは交感神経幹から効果器にいたる3次ニューロンの障 害をいう。
      • 2次ニューロン障害,節前線維障害
        • 肺尖部の肺癌,Pancoast腫瘍
        • 腕神経叢節前損傷,引き抜き損傷
        • 開胸術による損傷
        • 星状神経節ブロック
      • 3次ニューロン障害,節後線維障害
        • 内頸動脈動脈瘤
  • 症状 瞳孔散大筋は交感神経に支配されているために病変と同側に以下の症状を呈する。
    • 縮瞳
    • 眼裂狭小 患側のミュラー筋(交感神経支配)の麻痺に起因する眼瞼下垂であり、動眼神経麻痺によるものほど強くない。
    • 眼球陥入
    • 発汗低下 anhidrosis 中枢性では全身の発汗が低下するが、末梢性では顔面・頸部・腕の発汗のみが低下する。
    • 鼻閉
  • 検査所見
    • 点眼試験 コカインやチラミンを点眼し、瞳孔の散大や眼瞼下垂の改善を見ることで、障害部位の推定が可能である。

眼瞼下垂 bleopharoptosis

  • 概念 上眼瞼の挙上不全をいう。
  • 原因
    • 先天性 生まれながらに眼瞼挙筋の発育が不良なもので、家族発生が見られる。治療は挙筋短縮術を行なう。
    • 後天性
      • 神経性 動眼神経麻痺の部分症状として生じる。
        • (((ホルネル症候群))) Horner syndrome
        • (((多発性硬化症 )))
        • 糖尿病性神経症
      • 筋性
        • (((重症筋無力症 )))
      • 外傷性

視野障害

視野障害 visual field defects

  • 分類
    • 視野狭窄
      • 求心性視野狭窄 視野の周辺から均等に視野が欠けていくものをいう。網膜色素変性症や(((ヒステリー)))が原因となる。 メチル水銀は後頭葉視中枢に集積して求心性視野狭窄を来たす。
      • 切痕視野狭窄
    • 半盲 hemianopia
      • 異名半盲 (((視交叉)))レベルが障害され、両眼視野の反対側半分が欠損する。
      • 同名半盲 homonymous hemianopia 視索より中枢側の視覚伝導路障害で生じる。(((側頭葉)))腫瘍や一側の後大脳動脈閉塞などが主な原因となる。
    • 単眼性視野障害 片側の視神経の障害による、片眼のみの視野障害をいう。
    • 暗点
      • 中心暗点 注視点の暗点を言う。
      • 盲点中心暗点
      • 傍中心暗点
      • 輪状暗点 ring scotoma 中心視野と周辺視野は保たれるが、中間部分が欠損したものである。 網膜色素変性症の初期や開放隅角緑内障で見られる。

視野狭窄


  • 種類
    • 求心性視野狭窄 視野全体が狭くなるものをいう。たとえばメチル水銀は後頭葉視中枢に集積して求心性視野狭窄を来たす。
    • 切痕視野狭窄

半盲 hemianopia


  • 異名半盲 視交叉レベルが障害され、両眼視野の反対側半分が欠損する。
    • (((両耳側半盲))) bitemporal hemianopia 視交叉が正中部から圧迫されて生じる症状であり、特に下垂体腫瘍が原因となる。
    • (((両鼻側半盲))) 内頸動脈は視神経交叉の両側を走行するため、内頸動脈瘤にて両鼻側半盲をきたすことがある。
  • 同名半盲 homonymous hemianopia 視索より中枢側の視覚伝導路障害で生じる。側頭葉腫瘍などが主な原因となる。
    • 黄斑回避 macular sparing 同名半盲の際に、視野の中心が小さく残存する状態を指す。

夜盲症 nyctalopia,night blindness

  • 概念 光覚の減弱または暗順応が遅延した状態であり、網膜の桿体機能の障害に起因する。
  • 分類
    • 先天性
      • (((先天性停止性夜盲)))
        • (((小口症))) Oguchi's disease
        • (((白点状網膜炎 )))retinitis punctata albescens
        • 眼底黄斑症
      • 先天性進行性夜盲 網膜色素変性症で見られる。
        • Laurence-Moon-Biedl症候群
    • 後天性夜盲
      • ビタミンA欠乏症

飛蚊症 myodesopsia, floaters

  • 概念 視野の中を虫が飛んでいるように見える状態をいう。
  • 病因 硝子体疾患や網膜剥離など網膜に近い部位の疾患で生じ、角膜や水晶体の疾患では生じない。
    • 硝子体出血
    • 後部硝子体剥離
    • 網膜剥離
    • ブドウ膜炎

斜視

斜視 strabismus

 眼位の異常である斜位に(((両眼視機能)))の異常が加わったものを斜視という。
斜視とは、物体を注視するとき、片方の眼は目標を固視するが、他眼は異なった方向に偏位して、目標に両眼の注視 線が定まらないものをいう。
  • 分類
    • 原因による分類
      • 共同性斜視(狭義の斜視) concomitant strabismus 両眼の眼球運動に共同性があり、注視方向によって偏位度の(((変らないもの)))。 多くは先天性であり、発育の過程で順応しているため(((複視)))を伴わない。
      • 麻痺性斜視 paralytic strabismus 両眼の眼球運動に共同性がなく、注視方向によって偏位度に(((差があるもの)))。複視を伴う。 現在では斜視ではなく、眼筋麻痺に分類される。
    • 目の位置による分類
      • 内斜視 内斜視は斜視の中で最も多い。
        • 調節性内斜視 調節をするときに過剰な眼球の内転が起こり斜視となるもので、大部分が遠視が原因となる。
        • 非調節性内斜視 生後6ヵ月以内の早期に発見される恒常斜視である。
      • 外斜視
      • 上下斜視 プリズムレンズで矯正する。
      • 回旋斜視
    • 斜視眼による分類
      • 交代斜視 斜視眠が左右どちらか一方と決まっていないもの。
      • 片限斜視 斜視眠が左右どちらかに決まっているもの。
    • 状態による分類
      • 恒常斜視 恒常的に斜視状態にあるもの。
      • 間欠斜視 ある条件下で斜視になるもの。
  • 治療 治療の目的としては,(1)眼位の矯正,(2)両眼視機能の正常化,(3)視力改善の三つになる。
    • 手術
    • コンタクトレンズ,メガネを使う方法 斜視の原因となっている遠視や近視を矯正し、両眼視をさせる。
    • 遮閉法 眼帯などを用いて不同視のある弱視・斜視に行なう。
    • プリズム処方 メガネにプリズムを入れて光を屈折させて斜視眼を正常眼と同じ視標が見えるようにする方法。
    • 両眼視機能訓練 大型弱視鏡などを用いて両眼視機能を向上させる方法。
    • ボツリヌス毒素筋注 過緊張の筋肉を麻痺させるために筋肉にボツリヌス毒素を注射する方法。


内斜視 esotropia

  • 概念 内斜視は斜視の中で最も多い。
  • 分類
    • 調節性内斜視 accomodative esotropia 調節をするときに過剰な眼球の内転が起こり斜視となるものである。 遠視が原因であることがはとんどであり、凸レンズで矯正することで眼位が改善する。
    • 非調節性内斜視 視力障害に起因し、(((生後6ヵ月)))以内の早期に発見される恒常斜視である。 視機能への影響も大きいので早期手術が必要となる。

眼球運動障害 ocular movement disorder

  • 分類
    • (((核上性)))運動障害
      • 水平注視麻痺
      • 垂直注視麻痺
      • 核間性麻痺
      • 開散麻痺 divergence palsy 開散反射の異常によって遠方視で複視が出現する。
      • 輻輳麻痺 輻輳反射の異常によって近方視で複視が出現する。
    • (((核・核下性)))運動障害
      • 神経性麻痺
        • 動眼神経麻痺
        • 滑車神経麻痺
        • 外転神経麻痺
      • 筋性麻痺


動眼神経麻痺 oculomotor nerve palsy

  • 概念 動眼神経は中脳上丘に神経核があり、外眼筋を支配する線維と瞳孔括約筋および網様体筋を支配する副交感性線維がのびる。
  • 分類
    • 核上性麻痺 前頭葉皮質、後頭葉皮質、橋・中脳部、上丘レベルの障害に起因する。
      • (((Parinaud)))徴候
      • (((Argyll-Robertson)))瞳孔
    • 核性麻痺 中脳上丘にある動眼神経核の障害に起因する。 上眼瞼挙筋および上直筋は下位運動ニューロンから二重支配を受けているため麻痺を来たさない。 脳血管障害・多発性硬化症・ウェルニッケ脳症・脳幹腫瘍などが原因となる。
    • 核下性麻痺(末梢性麻痺) 末梢の動眼神経が障害されたことによって、多くの場合、完全麻痺を来たす。 糖尿病性神経症・内頸脳動脈瘤・脳腫瘍などが原因となる。
    • 核間性麻痺 中脳から頸髄にかけてみられる内側縦束 (((MLF))) が中脳レベルで障害されたもの。 患側眼球の内転が障害されるが、(((輻輳反射)))は正常である。
      • MLF症候群
  • 原因
    • 脳ヘルニア
    • 脳血管障害
    • 脳腫瘍
    • 内頸動脈の脳動脈瘤 動脈瘤の増大を示唆する所見である。
    • 多発性硬化症
    • ギラン・バレー症候群
    • 糖尿病
  • 症状 そもそも動眼神経は上眼瞼挙筋・上直筋・内側直筋・下斜筋・下直筋に分布し、主に眼球を内転させる作用をもつと ともに毛様体神経節から伸びる副交感線維が瞳孔括約筋および毛様体筋を支配している。
    • 外眼筋麻痺 眼球は内転が障害され、外転位をとる。
      • 複視
      • 眼瞼下垂 上眼瞼挙筋の麻痺に起因する。
    • 副交感線維の障害による症状
      • 瞳孔強直 瞳孔反応の欠如、すなわち散瞳・対光反射消失・輻輳反射消失をいう。

MLF症候群,核間性眼筋麻痺 internuclear ophthalmoplegia

  • 概念 一側性の内側縦束 MLF の障害によって病巣側の眼球の内転麻痺が生じるが、動眼神経核は障害されていないので輻輳反射は正常なもの。
  • 病態生理 そもそもMLFは中脳被蓋中央部で中心灰白質の腹側に位置し、主に橋のPPRFと中脳の動眼神経核を連絡している。 MLFの一側性の障害では、同側動眼神経核の内直筋支配核と対側外転神経核との連絡が障害され、病側の内直筋障害 が見られることになる。
    対光反射は視神経からの求心性信号が視蓋前域とEdinger-Westphal核を経由して動眼神経に伝えられる反射であるが、 一方で輻輳反射は Edinger-Westphal核からすぐに大脳皮質に入力される。
  • 原因
    • 多発性硬化症
    • 脳幹部腫瘍
    • 脳底動脈の梗塞
  • 症状
    • 側方注視不可 同側動眼神経核の内直筋支配核と対側外転神経核との連絡障害により、側方注視のさいに患側眼球が対側へ内転 できなくなる。
    • 輻輳反射正常 そもそも輻輳反射は網膜からの求心性信号がすぐに中脳の Edinger-Westhal核に入力され、そこから大脳皮質に投 射される。出力経路にもMLFを介さないので輻輳反射は障害されない。


Parinaud syndrome

  • 概念
  • 原因 視蓋前域の障害に起因する。
    • 松果体部腫瘍
  • 症状
    • 上方注視麻痺
    • 人形の目現象消失 absence of doll's eye movement 脳幹障害がなければ頭を急速に上下左右に動かすと眼球はその運動方向と反対に動く(人形の目現象)。 人形の眼現象が消失し、頭部とともに眼球が動けば、脳幹や中脳の障害を示唆する。
    • 輻輳麻痺
    • 対光反射消失


複視 double vision,diplopia

  • 概念 外界の像が左右眼の対応点でない部位に投影されること(網膜対応異常 abnormal retinal correspondence)。
  • 分類
    • 単眼性 monocular 片眼を覆っても開眼している側で複視が出現するもの。
    • 両眼性 binocular 両眼視のみに複視が出現するもの。眼球運動の異常が示唆される。
    • 同側性複視 仮像が患側に見えるものをいう。
    • 交叉性複視 仮像が健側に見えるものをいう。
  • 原因
    • 動眼神経麻痺
  • 検査所見
    • 複像検査 Hess test 赤緑眼鏡を用いて複視の状態を評価する検査である。

涙器検査

a) Schirmer検査

        i) 第1法

 ・1903年にSchilmerによって開発された方法
 ・(((基礎分泌&反射性分泌)))を測定
・Schirmer紙(35×5mm)を5mmで折り曲げ、下結膜嚢耳側に挿入し、(((5)))分後、検査用紙の濡れた部分の長さを折り目から測定。
・濡れた部分の長さが10mm~20mmであれば正常、
・(((5)))mm以下で異常
・点眼麻酔を使用しない
       

ⅱ)第1法変法

・(((基礎分泌)))を測定
・点眼麻酔を使用する(痛み軽減のため)
・第1法より測定値は減少
  

ⅲ)第2法

・(((反応性分泌)))のみ測定
・点眼麻酔を使用する
・鼻腔に綿棒を挿入し(((鼻粘膜刺激)))
・(((10)))mm以下を異常


b)着色綿糸法

・Schirmer試験紙の代わりに、フェノールレッド綿糸を使用
・綿糸を(((下眼瞼耳側1/3)))の部位に(((15)))秒挿入
・(((10)))mm以下を異常
・簡便に行えるが、結果にばらつきが多い


 c) 涙液層破壊時間(tear film breakup time:BUT)

・涙液の質測定。
・涙液の安定性をみる最も簡単な手段。
・涙液の乾燥時間を観察。
・角膜を1%フルオで染色→数回瞬目→開瞼を維持→
・角膜上の涙液層破壊時間を測定。ブルーフィルターで観察。
・検査の際、眼瞼を検者の指で持ち上げてはならない
・正確には3回測定した平均値。正常:10秒以上
・異常:5秒以下

    →原因:①涙液量減少、②ムチン不足、
            ③瞬目障害による涙液拡散低下
            ④角膜上皮障害に伴う粘液層の破壊


1-2.  涙道の検査

    a)フルオレセイン点眼試験

    ・2%フルオレセイン点眼後、粘膜からの色素消失時間を測定
    ・正常:3分
    ・この時間が長いと涙液排出が不十分だと分かる

    b)通水

・眼科でよく使われる
・生理食塩水を涙点から涙小管へ注入し、鼻腔に流出するかどうか
・流出OK→涙液排出系開存
・開存NGで、涙嚢炎の場合→膿が逆流

  2.涙器疾患

2-1. 先天性鼻涙管閉塞

・原因:鼻涙管内の膜が開いていない
・症状:出生直以後からの流涙・眼脂
・治療法:涙管マッサージして自然治癒・涙管プジー
・関連:乳児涙嚢炎(涙嚢感染)→農性眼脂・眼瞼皮膚炎


2-2. 涙嚢炎

a) 慢性涙嚢炎

・原因:鼻涙管の閉塞がベース
    涙嚢の細菌感染し膿が貯留した状態
・症状:片眼性
    流涙・眼脂・通水により膿性粘液逆流
・治療法:涙管プジー
     抗生剤投与(洗浄・点眼・点滴・内服など)
     オペ(涙嚢鼻腔吻合術・涙嚢摘出術)

b) 急性涙嚢炎

・原因:慢性涙嚢炎がひどくなった状態
・症状:涙嚢部の発赤・腫脹・疼痛
・治療法:・抗生剤投与(点眼・内服など)
      ・切開排膿
      ・オペ(涙嚢鼻腔吻合術・涙嚢摘出術など)









c)シェーグレン症候群

・自己免疫疾患の一つ。女性に多い。
・涙腺機能が極端に低下し、ほかの分泌腺の分泌も少なくなり、目や口、鼻などが乾燥する。
・涙液と唾液の分泌が障害
・涙腺&唾液腺に対する自己免疫反応→両腺組織破壊
・各結膜びらん、
・乾燥感、異物感、眼痛、視力低下 参考→解剖、


2011年8月13日土曜日

40回 午後

1 血液凝固(止血)に関与するのはどれか。
1.ビタミンA
2.ビタミンB2
3.ビタミンB6
4.ビタミンE
5.ビタミンK

2 加齢による解剖学的変化で最も視機能に影響するのはどれか。
1.視細胞
2.毛様体筋
3.瞳孔括約筋
4.水晶体実質
5.角膜内皮細胞

3 神経線維腫をきたすのはどれか。
1Duane症候群
2Marfan症候群
3Sturge-Weber症候群
4Tay-Sachs
5von Recklinghausen

4 疾患と病因の組合せで正しいのはどれか。
1.緑内障―――――――膠原病
2.黄斑円孔――――――感染症
3.先天内斜視―――――免疫異常
4.重症筋無力症――――神経伝達不良
5.網膜色素変性――――色素代謝異常

5 糖尿病による合併症はどれか。2つ選べ。
1.貧血
2.腎症
3.胃潰瘍
4.肝脾腫
5.末梢神経麻痺

6 空間位置知覚をつかさどるのはどれか。
1.前頭葉
2.頭頂葉
3.側頭葉
4.後頭葉
5.海馬

7 房水の流出路はどれか。
1Descemet
2Henle線維層
3Lockwood靱帯
4Schlemm
5Tenon

8 視能訓練士の業務でないのはどれか。
19方向眼位
2.視覚誘発脳波検査
3.テンシロン(エドロホニウム塩化物)試験
4Schirmer試験
5Titmus stereo test

9 心理的要因で発症するのはどれか。2つ選べ。
1.眼振
2.チック
3.指眼現象
4.調節けいれん
5Marcus Gunn現象

10 身体障害者手帳が交付されるのはどれか。2つ選べ。
1.同名半盲
2.片眼正常で他側義眼
3.麻痺性斜視による複視
4.視力正常の赤緑色覚異常
5.矯正視力が右0.01、左0.01

11 瞳孔間距離60㎜の人が明視距離(25㎝)にある視標を固視した場合、プリズムジオプターでの輻湊角はどれか。
16
212
324
436
548

12 瞳孔径を関係するのはどれか。2つ選べ。
1.偏光
2.干渉
3.球面収差
4.固視微動
5.焦点深度

13 暗所視の分光視感度のピークはどれか。
1450nm
2470nm
3490nm
4510nm
5530nm

14 先天赤緑色覚異常で誤認しやすい組合せはどれか。2つ選べ。
1.赤―――――――――白
2.オレンジ――――――紫
3.青 紫―――――――黄
4.ピンク―――――――白
5.緑―――――――――茶

15 誤っているのはどれか。
1.分数視力の20/20は小数視力の1.0に相当する。
2.分数視力は最小視角の逆数を小数で表したものである。
3.視力1.0Landolt環視標の切れ目は視角0.1度である。
4.標準式視力表はLandolt環のみで構成された視力表である。
5.検査距離5mの視力1.0Landolt環視標の切れ目は1.5㎜である。

16 正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1EEG―――――――脳波
2EMG―――――――筋電図
3ENG―――――――視覚誘発脳波検査
4EOG―――――――網膜電図
5ERG―――――――電気眼振図

17 プリズムの校正位置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.前額面位置
2.主平面位置
3.基底面位置
4.最小偏角位置
5Prenticeの位置

18 角膜面を基準にして、-2Dの近視眼の近点距離が眼前12.5㎝である。その調節力の半分を使用する場合、網膜共役点と眼との距離で適切なのはどれか。
15cm
220cm
350cm
4200cm
5500cm

19 レンズメータで測定されるのはどれか。
1.物側主点屈折力
2.像側主点屈折力
3.前頂点屈折力
4.後頂点屈折力
5.眼鏡面屈折力

20 コンタクトレンズの周辺部の構造で正しい組合せはそれか。2つ選べ。
1a――――ブレンド
2b――――エッジ
3c――――ベベル
4d――――エッジリフト
5e――――ベースカーブ

21 後天内斜視で行う必要がないのはどれか。
1.眼底検査
2.屈折検査
3.輻湊検査
4.頭部画像検査
5.不等像視検査

22 手動レンズメータで遠近累進屈折力レンズ眼鏡の遠用度数を測るときの測定部位はどれか。ただし、②はアイポイントを示す。
1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

23 屈折度-2.00Dcyl1.00D90°の眼を±0.50Dのクロスシリンダーを使用して屈折検査を行うこととした。乱視の矯正に凹円柱レンズを使用する場合、正しいのはどれか。
1.矯正前の最小錯乱円は網膜よりも後方にある。
2.乱視矯正前の球面レンズ矯正は-2.50Dである。
3.乱視矯正前の前焦線の屈折度は-2.00Dである。
4.乱視の検査の前に+0.50Dの球面レンズを加える。
5.クロスシリンダーの回転で乱視度数は-0.50Dと-1.50Dになる。

24 Amslerチャート全体の視角はどれか。
15°
210°
315°
420°
525°

25 視野検査で正しいのはどれか。
1.背景輝度は31.5asbである。
2.背景の反射率は100%とする。
3Humphrey視野計の最高輝度は1,000asbである。
4Humphrey視野計の視標の大きさは64m㎡である。
5Goldmann視野計のフィルターをeからdに変えると輝度は5dB変化する。

26 網膜疾患の色覚検査に適しているのはどれか。2つ選べ。
1.アノマロスコープ
2.パネルD-15テスト
3.ランタンテスト
4.石原色覚検査表
5.標準色覚検査表

27 円柱回折格子を用いた立体視検査はどれか。
1Frisby stereo test
2Lang stereo test
3random dot E stereo test
4Titmus stereo test
5TNO stereo test

28 次の網膜対応検査を日常視に近い順に並べたときに4番目になるのはどれか。
1.残像検査
2Worth4灯検査
3.大型弱視鏡検査
4Bagolini線条検査
5.位相差ハプロスコープ検査

29 左上方視で回旋偏位が最大となる麻痺筋はどれか。
1.右下直筋
2.右上斜筋
3.右下斜筋
4.左上斜筋
5.左下斜筋

30 眼瞼下垂が認められないのはどれか。
1.動眼神経麻痺
2.重症筋無力症
3.外眼筋ミオパチー
4Duane症候群
5general fibrosis syndrome

31 Hess赤緑試験が有用なのはどれか。
1.固定斜視
2Fisher症候群
3Möbius症候群
4Parinaud症候群
5.眼窩吹き抜け骨折

32 AC/A比で正しいのはどれか。
1.測定には非調節視標を用いる。
2.非屈折性調節性内斜視では高値となる。
3.ピロカルピン塩酸塩点眼によって増加する。
4.単位はプリズムジオプター/メートルである。
5heterophoria法ではgradient法よりも低値となる。

33 涙の反射性分泌に関与するのはどれか。
1.動眼神経
2.滑車神経
3.三叉神経
4.外転神経
5.顔面神経

34 眼底写真を示す。記録写真としての問題点はどれか。2つ選べ。
1.上下が逆である。
2.光軸がずれている。
3.カメラを押し過ぎている。
4.カメラを引き過ぎている。
5.睫毛が光路を邪魔している。

35 フラッシュERGの所見で非進行性の夜盲所見を示すのはどれか。
1.陰性型
2.減弱型
3.増強型
4.平坦型(消失型)
5.律動様小波異常型

36 視能訓練士法で謝っているのはどれか。
1.視能訓練士はチーム医療への参加を義務付けられている。
2.視能訓練士の診療の補助行為は本来は看護師の独占業務である。
3.眼科に係る検査ができるようになったのは平成5年からである。
4.両眼視機能障害者の検査と訓練とを業とするものと定義されている。
5.視能訓練士は医師の指示がなくても矯正視力検査を行うことができる。

37 角膜障害を合併しやすいのはどれか。2つ選べ。
1.動眼神経麻痺
2.三叉神経麻痺
3.顔面神経麻痺
4.重症筋無力症
5.慢性進行性外眼筋麻痺

38 眼内レンズの度数を決定するのに必要なのはどれか。2つ選べ。
1.視力検査
2.超音波Aモード
3.オフサルモメータ
4.レフラクトメータ
5.スペキュラマイクロスコープ

39 急性緑内障発作で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.縮瞳する。
2.頭痛を伴う。
3.前房が深い。
4.強度近視に多い。
5.対光反射が消失する。

40 白色瞳孔をきたすのはどれか。2つ選べ。
1.眼白子症
2.先天緑内障
3.網膜芽細胞腫
4Coats
5Vogt-小柳-原田病

41 夜盲をきたすのはどれか。2つ選べ。
1.小口病
2.加齢黄斑変性
3.網膜色素変性
4.網膜中心動脈閉塞症
5Vogt-小柳-原田病

42 眼球突出をきたすのはどれか。2つ選べ。
1.甲状腺眼症
2.重症筋無力症
3.眼窩吹き抜け骨折
4Crouzon
5Marfan症候群

43 眼球運動痛をきたすのはどれか。
1.視神経炎
2.甲状腺眼症
3.うっ血乳頭
4.非動脈炎性虚血性視神経症
5Leber遺伝性視神経症

44 上方注視麻痺をきたすのはどれか。
1Duane症候群
2MLF症候群
3Möbius症候群
4Parinaud症候群
5Sjögren症候群

45 先天色覚異常で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.男性に多い。
2.赤緑異常が多い。
3.常染色体優性遺伝である。
4.石原式色覚検査表で異常があれば2色覚(色盲)である。
5.パネルD-15テストで2色覚(色盲)と異常3色覚(色弱)とを判別できる。

46 交代性上斜位、潜伏眼振および下斜筋過動症を合併しやすいのはどれか。
1Brown症候群
2Duane症候群
3.先天内斜視
4.調節性内斜視
5.外転神経麻痺

47 学童期の社会性で正しいのはどれか。
1.境界人
2.人見知り
3.モラトリアム
4.仲間集団意識
5.第1次反抗期

48 融像訓練で正しいのはどれか。
1.感覚性融像の訓練は調節の介入を防いで行う。
2.運動性融像の訓練は融像側方移動訓練を行う。
3.融像幅増強訓練は融像の限界点から開始する。
4.融像分離結合訓練はアームを0度にセットして行う。
5.異常融像の除去訓練は中心窩と道づれ領とを刺激する。

49 内視現象を利用した訓練機器はどれか。
1.ポラテスト
2.ビズスコープ
3.カイロスコープ
4.コージナトール
5.オイチスコープ

50 幼児の遮閉治療の適応はどれか。
1.両眼-8.0Dの近視
2.両眼+8.0Dの遠視
3.片眼発達白内障術後
4.潜伏眼振を伴う斜視
5.片眼正視、他眼-3.0Dの近視

51 疾患と手術法の組合せで正しいのはどれか。
1.眼位性眼振――――――Jensen
2.交代性上斜位―――――Kestenbaum
3Duane症候群―――――上斜筋移動術
4.先天上斜筋麻痺――――原田-伊藤法
5.後天固定内斜視――――上直筋・外直筋縫合術

52 斜視手術の適応となるのはどれか。
1.斜位近視
2.潜伏眼振
3.微小斜視
4.陽性γ角異常
5.屈折性調節性内斜視

53 眼鏡のフィッティングで正しいのはどれか。
1.鼻根部はパッドで調整する。
2.常用眼鏡の前傾角は35°にする。
3.テンプルの長さは瞳孔間距離に合わせる。
4.アイポイントはレンズメータで測定する。
5.頂間距離はレンズ度数によって調整する。

54 弱視のない斜視でプリズム治療が適応となるのはどれか。2つ選べ。
1.急性内斜視
2.感覚性内斜視
3.部分調節性内斜視
4.屈折性調節性内斜視
5.非調節性輻湊過多型内斜視

55 ジスチグミン臭化物点眼薬で正しいのはどれか。
1.眼圧下降作用を有する。
2.交感神経作動薬である。
3.隔日性内斜視に用いられる。
4Moore-Johnson法では弱視眼に点眼する。
5Moore-Johnson変法では健眼に点眼する。

56 生理的複視訓練で正しいのはどれか。
1.顕性斜視の状態で行う。
2.両眼の中心窩を刺激する。
3.固視目標は斜視眼の道づれ領に投影される。
4.耳側網膜の刺激は固視目標よりも遠方に刺激視標を置く。
5.中心窩近傍の抑制除去は固視目標と刺激視標とを近づける。

57 flashing methodで正しいのはどれか。
1.固視交代を促す。
2.視差のある図形を用いる。
3.両眼の中心窩を刺激する。
4.外斜視の顕性化をさせて行う。
5.固視眼の遮閉-非遮閉を繰り返す。

58 融像が全くできない場合の訓練はどれか。
1.融像幅増強訓練
2.融像側方移動訓練
3.融像分離結合訓練
4.動的両眼網膜刺激法
5fusion lock training

59 偏心固視と顕性斜視があるとき両眼の中心窩に像が投影されるのはどれか。
1.大型弱視鏡
2.残像検査
3.残像ひきとり試験
4Bagolini線条検査
5Worth4灯試験

60 右へ顔のまわしがみられるのはどれか。2つ選べ。
1.右外直筋麻痺
2.左上直筋麻痺
3.右上斜筋麻痺
4.左上斜筋麻痺
5.右下斜筋麻痺

61 眼振阻止症候群で正しいのはどれか。
1.前庭眼振である。
2.頭位異常はない。
3.外転神経麻痺がある。
4.乳幼児期に発症する。
5.斜視角の増加とともに眼振も増加する。

62 複視を伴うのはどれか。
1.開散麻痺
2.調節麻痺
3.水平注視麻痺
4.共同性内斜視
5.慢性進行性外眼筋麻痺

63 大型弱視鏡による9方向眼位検査の結果を示す。麻痺筋はどれか。ただしL/Rは左眼上斜視、EXは外方回旋斜視を示す。
1.右上直筋
2.左上直筋
3.右下斜筋
4.左下斜筋
5.左下直筋

64 正しいのはどれか。
1.インシデントとは医療事故のことである。
2.医療技術は時や場所にかかわらず一定である。
3.医療従事者は医療事故の被害者に含まれない。
4.視能訓練士は一次救命処置の施行に制限を受けない。
5.「ヒヤリ・ハット」はアクシデントと同義語である。

65 流行性角結膜炎で正しいのはどれか。
1.診断がついたら登校を禁止する。
2.感染予防のためにマスクを着用する。
3.感染拡大を予防するために家族も受診させる。
4.感染が疑われる患者が来たら保健所に報告する。
5.院内感染予防のために患者の診察を拒否してよい。

66 50歳の男性。頂間距離12㎜で-10.00Dの眼鏡レンズで完全矯正されている。この眼鏡を頂間距離25㎜になるまで前方にずらして近方を見やすくしたい。近用付加度数の効果はどれか。
10.25D
20.75D
31.50D
42.25D
53.00D

67 30歳の男性。眼位は正位であるが、両眼+8.00Dの眼鏡の光学中心が右眼耳側に5㎜、左眼上方に4㎜ずれていた。眼鏡を装用したときの遠見斜視角に最も近いのはどれか。
12⊿内斜位 2⊿右上斜位
22⊿外斜位 2⊿右上斜位
32⊿外斜位 2⊿左上斜位
44⊿内斜位 3⊿左上斜位
54⊿外斜位 3⊿左上斜位

68 36歳の女性。外斜視を主訴に来院した。-25°の恒常性外斜位があり、大型弱視鏡による自覚的斜視角検査では左右の像が同時に見えないという。網膜対応はどれか。
1.対応欠如
2.二重対応
3.一眼の抑制
4.調和性異常対応
5.不調和性異常対応

69 58歳の男性。視力低下と変視症とを主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左0.2(矯正不能)。走査レーザー検眼鏡(SLO)のIR(赤外線)画像とOCT(光干渉断層計)画像とを示す。考えられるのはどれか。
1.黄斑上膜
2.黄斑円孔
3.加齢黄斑変性
4.卵黄状黄斑変性
5.中心性漿液性脈絡網膜症

70 56歳の男性。健康診断で眼底異常を指摘され来院した。右眼の眼底写真と蛍光眼底写真とを示す。所見として見られるのはどれか。2つ選べ。
1.線状出血
2.新生血管
3.黄斑浮腫
4.乳頭浮腫
5.毛細血管瘤

71 28歳の女性。テレビを見ていると視野の右方にギザギザしたちらつきを自覚したため来院した。ちらつきは次第に拡大し20分ほどで消失し、その後しばらく頭痛を伴ったという。考えられるのはどれか。
1.網膜裂孔
2.閃輝暗点
3.閉塞隅角緑内障
4.硝子体閃輝性融解
5.網膜中心動脈閉塞症

72 56歳の男性。6か月前からの左眼の霧視を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左0.5(矯正不能)。眼底に異常を認めない。交互点滅対光反射試験(swinging flashlight test)と視野とを示す。考えられる病変部位はどれか。2つ選べ。
1.網膜
2.視神経
3.視交叉
4.視放線
5.後頭葉視中枢

73 25歳の男性。スノーボードをしていて転倒し、意識消失の状態で搬入された。1週後に意識が回復したが、強い複視を自覚したため、眼科を受診した。第一眼位は正位、上方視で10⊿外斜視、下方視で20⊿内斜視を認める。20°外方回旋複視を認める、右への頭位傾斜で右上斜視、左への頭位傾斜で左上斜視を認める。この症例で正しいのはどれか。
1A型斜視である。
2.顎上げ頭位をとる。
3.原田-伊藤法の適応である。
4.右への顔のまわしがみられる。
5.膜プリズムを眼鏡の下方に貼る。

74 60歳の女性。左眼外方偏位の治療を希望し来院した。偏位は小児期に出現したが放置しており、5年前から徐々に増悪してきたという。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。複視はなく、大型弱視鏡検査で同時視と交差感はみられない。眼位は、遠見で60⊿外斜視、近見で65⊿外斜視である。術後に背理性複視が生じる可能性を調べるのはどれか。2つ選べ。
1.輻湊検査
2.眼球牽引試験
3.プリズム順応検査
4Hess赤緑試験
5Titmus stereo test
75 54歳の男性。起床時からの回旋複視を主訴に来院した。視力は正常で、眼底に異常を認めない。Maddox double rod testで左右眼の見え方が水平でかつ平行となった小杆の方向を示す。考えられる斜視はどれか。
1.右眼内方回旋
2.右眼外方回旋
3.左眼内方回旋
4.左眼外方回旋
5.両眼内方回旋