2011年8月25日木曜日

解剖3

水晶体lens
² 概念
無血管組織であり、房水から栄養されて嫌気的糖代謝によってエネルギーを産生する。

² 構造
虹彩の裏側で毛様小帯によって硝子体前面に固定されている。
{ 水晶体嚢lens capsule
水晶体を覆う透明なカプセルであり、前面を前嚢、後面を後嚢という。前面は水晶体上皮細胞の層で裏打ちされている。Na+-K+ 依存性ATPase を備え、水分の能動輸送を行うことによって水晶体の含水量を調節している。
{ 水晶体質lens substance
¤ 水晶体皮質
¤ 水晶体核
20 歳を過ぎたころから形成される。

1.9 硝子体
² 概念
硝子体は眼球の内部の大部分を満たしている無色透明のゲルで、99%が水で構成される。硝子体は水晶体の後ろに接し,眼球の奥では網膜と接する。その機能は、眼球の形を保つと同時に,入ってくる光を屈折させる点にある。

1.10 眼底fundus
² 構造
{ 視神経乳頭, 視神経円板
視神経および動静脈が出入りする。
{ 黄斑部macula
後網膜の中心部に存在する、黄色の部位であり、真ん中に中心窩が存する。ここには錐体細胞しかなく、視力がもっともよい部分である。

1.10.1 黄斑部macula
² 概念
後網膜の中心部に存在する、黄色の部位であり、真ん中に中心窩が存する。ここには錐体細胞しかなく、視力がもっともよい部分である。

² 構造
{ 中心窩fovea
{ avascular zone
網膜動脈を欠き、もっぱら脈絡膜から栄養される。
{ foveola
神経節細胞を欠く。

視覚路visual pathway
1. 視交叉optic chiasm
視床下部の漏斗の吻側にある扁平な線維板。その上面は第三脳室と前交連動脈に接し、下面は下垂体の上に乗っている。したがって下垂体前葉の腫瘍や脳脊髄液の充満による第三脳室の膨張が、視交叉を圧迫することがある。ここで左右の視神経は合一し、線維の交差が起こる。網膜の内側より発する線維はすべて対側へ交差し、外側より発するものは交差せずに同側の視索にはいる。

2. 視索
線維の8 割が外側膝状体に向かい、残りの2 割1は上丘腕を通って上丘と視蓋前域に達する。
² retinogeniculate tract
² retinopretectal tract
対光反射を担い、上丘と視蓋前域に向かう経路。

3. 外側膝状体
網膜は外側膝状体と点対点の対応をしている。さらに外側膝状体は第1 次視覚野に対応している。

4. 膝状体烏距路geniculocalcarine tract
視放線を形成する。外側膝状体より起こり、内包を通過し、第1 次視覚野である後頭葉の第17 野に終わる。1対光反射の経路となる

² 視放線occipitothalamic radiation
5. 視覚野, 有線野striate area
² 第1 次視覚野
Brodmann 第17 野であり、後頭葉の内側面で、烏距溝の周辺を占める。網膜より上半分は烏距溝の上縁に、下半分は下縁に投射する。黄斑部からの投射は後極の広い部分を占める。
² 視覚前野, 前有線野prestriate area
² 高次視覚野

 次視覚野
² 1 次視覚野の機能
{ 方向
{ 左右の視野の振り分け
{ 色覚
色の情報を形状と運動の情報から分離する。

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