i) 第1法
・1903年にSchilmerによって開発された方法・(((基礎分泌&反射性分泌)))を測定
・Schirmer紙(35×5mm)を5mmで折り曲げ、下結膜嚢耳側に挿入し、(((5)))分後、検査用紙の濡れた部分の長さを折り目から測定。
・濡れた部分の長さが10mm~20mmであれば正常、
・(((5)))mm以下で異常
・点眼麻酔を使用しない
ⅱ)第1法変法
・(((基礎分泌)))を測定・点眼麻酔を使用する(痛み軽減のため)
・第1法より測定値は減少
ⅲ)第2法
・(((反応性分泌)))のみ測定・点眼麻酔を使用する
・鼻腔に綿棒を挿入し(((鼻粘膜刺激)))
・(((10)))mm以下を異常
b)着色綿糸法
・Schirmer試験紙の代わりに、フェノールレッド綿糸を使用・綿糸を(((下眼瞼耳側1/3)))の部位に(((15)))秒挿入
・(((10)))mm以下を異常
・簡便に行えるが、結果にばらつきが多い
c) 涙液層破壊時間(tear film breakup time:BUT)
・涙液の質測定。・涙液の安定性をみる最も簡単な手段。
・涙液の乾燥時間を観察。
・角膜を1%フルオで染色→数回瞬目→開瞼を維持→
・角膜上の涙液層破壊時間を測定。ブルーフィルターで観察。
・検査の際、眼瞼を検者の指で持ち上げてはならない
・正確には3回測定した平均値。正常:10秒以上
・異常:5秒以下
→原因:①涙液量減少、②ムチン不足、
③瞬目障害による涙液拡散低下
④角膜上皮障害に伴う粘液層の破壊
1-2. 涙道の検査
a)フルオレセイン点眼試験
・2%フルオレセイン点眼後、粘膜からの色素消失時間を測定・正常:3分
・この時間が長いと涙液排出が不十分だと分かる
b)通水
・眼科でよく使われる・生理食塩水を涙点から涙小管へ注入し、鼻腔に流出するかどうか
・流出OK→涙液排出系開存
・開存NGで、涙嚢炎の場合→膿が逆流
2.涙器疾患
2-1. 先天性鼻涙管閉塞
・原因:鼻涙管内の膜が開いていない・症状:出生直以後からの流涙・眼脂
・治療法:涙管マッサージして自然治癒・涙管プジー
・関連:乳児涙嚢炎(涙嚢感染)→農性眼脂・眼瞼皮膚炎
2-2. 涙嚢炎
a) 慢性涙嚢炎
・原因:鼻涙管の閉塞がベース涙嚢の細菌感染し膿が貯留した状態
・症状:片眼性
流涙・眼脂・通水により膿性粘液逆流
・治療法:涙管プジー
抗生剤投与(洗浄・点眼・点滴・内服など)
オペ(涙嚢鼻腔吻合術・涙嚢摘出術)
b) 急性涙嚢炎
・原因:慢性涙嚢炎がひどくなった状態・症状:涙嚢部の発赤・腫脹・疼痛
・治療法:・抗生剤投与(点眼・内服など)
・切開排膿
・オペ(涙嚢鼻腔吻合術・涙嚢摘出術など)
c)シェーグレン症候群
・自己免疫疾患の一つ。女性に多い。・涙腺機能が極端に低下し、ほかの分泌腺の分泌も少なくなり、目や口、鼻などが乾燥する。
・涙液と唾液の分泌が障害
・涙腺&唾液腺に対する自己免疫反応→両腺組織破壊
・各結膜びらん、
・乾燥感、異物感、眼痛、視力低下 参考→解剖、
0 件のコメント:
コメントを投稿